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環境保全講演会
−11月21日(木)13:45 「愛宕の間」出席者 41名−
 平成14年度環境保全講演会は11月21日(木)京大エネルギー研究科 坂 志朗先生による「21世紀を切り開くバイオマス資源」のタイトルで行われました。
 1999年にクリントン大統領により廃棄物等からのバイオマスエネルギー使用量を3倍に増やし、新石油としての自動車用エタノール生産増を目指すバイオマスエネルギー構想が表明されました。ブッシュ大統領になってからもこの路線は継続されています。世界のエタノール製造量は3300万klで大部分はバイオマス由来原料から製造する発酵エタノールです。現在バイオマスからの自動車燃料としてはエタノールが主流となっており、ブラジルにおけるサトウキビからの自動車用エタノールの生産は年間1350万klで、米国ではコーンを原料として550万klが生産されています。世界の利用可能なバイオマス資源からのエタノール年間生産可能量は、森林資源、林産・農産廃棄物、産業廃棄物(古紙)を合わせて840万klに達します。最近植物油及びその廃食油をバイオデイーゼル燃料に変換し自動車燃料として実用化されて来ています。従来のアルカリ触媒法はプロセスの複雑さ、反応時間が数時間かかるため、坂先生の考案された超臨界メタノール法が注目されています。植物油と反応させるメタノールを温度239℃以上、圧力を8.09メガパルス以上の超臨界状態(気体と液体の中間的性質を示し、高密度、高活性物質)にすると反応速度が大幅に増大するため、触媒を用いず短時間(100〜200秒)低コストでバイオデイーゼルを精製する事ができます。京都市では1997年よりごみとして廃棄されていた廃食油をバイオデイーゼルに変換し、約220台のごみ収集車に活用し、最近市バスのデイーゼル燃料の軽油に20%バイオデイーゼル燃料を混合しての走行実験が行われています。バイオデイーゼル燃料の特徴は、排ガス中の硫黄酸化物や黒煙が軽油に比べ少なく、地球上の炭素バランスをくずさないのです。産業生活資源バイオマスとしての廃動植物油は、ナタネ、ダイズ等生産資源と合わせて年間65万トンに達しますが、これは市民からの回収を増やすなどして200万トンまでにする事が可能であり全部燃料にすると軽油使用量の1.5%に相当します。欧米での動きに見られるように、環境問題、エネルギー問題そして農業問題などさまざまな観点から、バイオデイーゼル燃料がその解決策の一つとして普及するでしょう。
環境保全委員会 委員長 中安 顕



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