職業奉仕部門フォーラム
−障害者雇用の現状と課題−
10月15日(木) 「紅葉の間」

報告者:会員 寺川育宏

  「めぐまれない人に温かい愛の手を」との岩佐会長の方針に則り、障害者の就業問題に関するフォーラムが開催された。今回は他のクラブにもよびかけられ、約六十名の出席のもとに行われた。このフォーラムに先立ち当日の卓話で、京都府府民労働部職業安定課、業務主幹 田頭忠雄氏の「障害者雇用の現状と課題」と題して基調講演が行われた。
さてフォーラムは芳野職業奉仕研修委員長の司会のもと、岩佐会長の開会挨拶で始められた。岩佐会長は先に行われた白河養護学校の見学会の感想を述べられ、社会的弱者に対する救いの手を少しでも差しのべたいとの決意を示された。次に長谷川職業奉仕委員長の趣旨説明が行われ、パネルディスカッションに入った。コーディネーターは田頭氏が担当され、最初に障害者の教育の立場から三人の方が発表された。先ず京都府立丹波養護学校高等部主事 岩崎豊氏が京都府下の障害者の進路分析、就業状況の実態等について発表された。
次に、京都市立白河養護学校進路指導主事 山田誠氏は実際の教育現場を見て、学習状況等を理解してほしいと訴えられた。又京都府立城陽障害者高等技術専門校訓練課長 中川碩雄氏は精神薄弱者の訓練の苦労話等を話された。続いて障害者の雇用を促進する立場から京都障害職業相談室室長 坂田田鶴子氏は京都の障害者相談室は全国唯一のものであること、そして就業の事例を発表された。最後に障害者を雇用する立場から(株)京都近鉄百貨店人事部人事能力開発課係長 磯崎靖之氏は障害者を雇用するについての問題点を発表された。閉会挨拶を中島副会長が行われた。活発なパネラーの発表を全員熱心に聞き入り、色んな角度から障害者問題が理解出来、有意義なフォーラムであった。
 
 
意見を述べる6名のパネラー
 
 
 趣旨説明を行う長谷川委員長
 
 
 熱心に意見を聞く参加者

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